始業式【校長訓話】


木々が芽吹き、春の息吹が感じられるようになりました。さて、今日から令和4年度の学校生活が始まりました。春休みはどう過ごしましたか?

私は先日4月3日、西都市の西都原へ行きました。その日の西都原は、桜と菜の花が綺麗なコントラストを描き、幻想的な風景でした。たくさんの家族連れ、中には結婚式でしょうか、ウエディングドレスを着て写真撮影をしている人もいました。自然の菜の花は、3月中旬に咲きますので、桜に合わせて開花するように調整したんだろうなと思い、関係した方々への感謝の気持ちがわいてきました。

その後、西都原考古博物館西側にある高台に登りました。さっきまで見ていた桜や菜の花はもとより、ツツジや、古墳群、遠くには尾鈴山や日向灘にあるシェラトンまで見ることができました。近くで見ていたものとは違う景色を見ることができました。

人生も同じで、一歩下がって、外側から物事をみてみる、目の前にあるあるものだけで判断せず、違う視点で考えてみる、5年後、10年後を考えて判断するなど、多面的に物事を捉えることの大切さを教えられたような気がします。

さて、ここで質問があります。
人はなぜ勉強するのでしょうか。
なぜ勉強する必要があるのでしょうか。

そこには、知識の習得だけではない何かがあるはずです。それは「生きる力を伸ばすため」です。生きるということは、自分の力で仕事をし、給料をもらい生活していくことです。与えられた仕事に対し、自分の持っている知識、技能、能力を使ってやり遂げることです。これは勉強と同じです。勉強とは、自分の知識や技能を使い、わからない問題に悪戦苦闘しながら、時には友だちと協力しながら、答えを導いていくことです。できたときのあの快感は何事にも耐えがたいものがあります。その繰り返しで人は成長していきます。小さな成功体験を積み重ねていくことが、勉強でも部活動でも大切です。
これは、「生きる力そのものです」。
もう一度言います。勉強は「生きる力を伸ばす」ためにあります。
しっかり、福島高校で勉強や部活動、地域創生学、生徒会活動、学級活動などを通じて、生きる力を養ってください。

最後に、以前伝えましたが、再度確認したいと思います。福島高校生が卒業までに身につけるべき8つの力、福高クエストです。
(1)傾聴力
(2)行動力
(3)思考力
(4)判断力
(5)表現力
(6)協働力
(7)人間力
(8)創造力
です。

人の話を聴く「傾聴力」、
自ら主体的に動く「行動力」、
物事を多面的に捉え考える「思考力」、
どちらが正しいのかを見極める「判断力」、
学んだことや考えたことをわかりやすく伝える「表現力」、
みんなで試行錯誤しながら話し合いながら進めていく「協働力」、
上手く生きていくために必要なコミュニケーションや自己制御ができる「人間力」、
そして新しい価値にチャレンジしていく「創造力」です。
この8つの力の習得を意識しながら一年を過ごしていきましょう。今年のモットーも昨年同様Change&Challenge(変化と挑戦)でいきます。学校を作るのはあなたたち生徒です。それをサポートし、導いていくのが先生達です。みんなでこの福島高校をより盛り上げていきましょう。

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